4月6日、中日新聞の夕刊にチェルノブイリ周辺で林野火災があったと報じられました。
「地域によっては放射線量が平常の16倍に達した」ともあり、心配していました。
その後、4月15日の中日新聞朝刊にはまだ延焼中であると記事にあります。
何故か、「放射線量の上昇はない」と前に発表した内容を取り消しました。
カウンターパートの団体「チェルノブイリの人質たち」基金の代表ドンチェヴァさんに
このニュースについて尋ねたところ、以下のようなメールが届きました。
コロナも含めて近況が綴られているので、紹介したいと思います。
以下、ドンチェヴァさんからのメール
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ご連絡ありがとう。皆様がお元気でありますように。
此方はまだ検疫中で、自宅に座っています。週に一度はオフィスに行って最新のニュースをチェックし
緊急の仕事をしています。家で過ごし、パートナーや友達と連絡を取りながら休む時間を過ごしています。
高齢者の友達も含めて大丈夫です。今日、ジトーミル州で162名にコロナの感染がありました。
ほとんどのケースはコーラステン(54)で、次にベルジチェフとジトーミルが3位です(31名。
ナロジチでは感染がなく、オブルチで2件しかないのは興味深いことです。
しかし、私たちの地域には別の悲劇がありました-火災です。
火災は4月4日、村の一部の人々が自分の庭でゴミ(昨年の古い草)を燃やしたときに始まりました。
これはイースターの前に庭をきれいにする為の一種の古い伝統です。 この2か月間は雨が降らず、
この冬は雪も降らなかったため、非常に速く火が広がりました。最初はそれはイヴァンキフの近く
のキエフ地域でした、もう一件はナロジチ地域-バサルのクリシチでした。
最も問題だったのはこの場所が汚染地域だったということです。 10日間、消防士は火事に苦しみました。
彼らは他の地域の消防士と車といくつかのヘリコプターと飛行機を招待しました。
ナロジチ地方での火災はすでに消滅していましたが、1人の愚か者(37歳)が原因で
チェルノブイリゾーンで新たな火災が発生し、それはプリピャチの町(2 km)に広がり、
その後、核廃棄物のある場所に広がったのです。消防には415人の消防士と98台の車(異なるタイプ)が
参加しました。 4月13日月曜日に雨が降り始め、やっと火災は止められました。
放射線のレベルは正常であると当局は述べています。キエフ-毎時0,012ミリ・レントゲン、キエフ地域-毎時0,011ミリレントゲンです。私たちは皆、消防士は英雄だと言っています!この期間中、彼らは学校に住んでいました。ナロジチ地区政府は彼らに食料を提供しました。彼らの仕事はうまくいきました。
自然を救うために、みんながコロナのことを忘れて作業をしました。
これらの火災の結果はあとでわかるでしょう。
今のところこんな状況です。
注意してください、家にいてください。
よろしくお願いいたします。
ドンチェバ
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汚染地域で働く消防士たちは、事故から30年たった今でも、
こういった形で被爆の危険にさらされています。
ドンチェヴァさんからのメールによると、13日にいったん火災は止められたということですが、
また再発したとのちのメールでわかりました。
②に続く
チェルノブイリ火災の報告ありがとうございます。
ドンチェワさんによろしくお伝えください。
②はどこで読めますか?