【6/22(日)二日目】
二日目はソーラー発電と菜の花畑の見学です。
こちらは、「えこえね南相馬研究機構」のソーラーパネル。

単に畑をソーラーパネルで埋めてしまうのではなく、
縦の空間を上手に使い、パネルの下では作物が育てられるように
工夫されています。
この日は雨だったのでほとんど発電してませんでしたが、
年間の総発電量は3万KWを見込んでいるとか。
買い取り価格が引き下げられたり、ということがありますが、
年間で100~120万ほどの売電収入が得られるとのこと。
現在は下の畑は実験的に、日照などをモニタリングしながら
作物を育てているそうです。
えこえね南相馬のHPでパネルと畑の様子が見られます。↓
http://www.ee-minamisoma.jp/%E5%86%8D%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%81%AE%E9%87%8C-%E8%BE%B2%E4%BD%9C%E7%89%A9-1/次は、菜の花畑です。
もう花の時期は終わって収穫間近の畑の様子です。

こちらは福島県有機農業ネットワークの杉内さんの畑です。


南相馬市内で様々な団体や農家さんが一緒になって行う「菜の花プロジェクト」。
これはチェル救がウクライナで行ってきた、菜の花を使って放射能を減らし、
農地を再生しようというプロジェクトの福島版です。
菜の花を育てて放射能を吸収し、
その油を搾る。
(セシウムは油には入りません!)
また菜の花を収穫し終えた畑は、
セシウムが減っているので、次に植える作物が汚染しにくいことが
わかっています。
たとえ数%~10数%の除染効果だとしても、
食用の油を作ることができれば、確実に放射能を減らすことができます!
ゆくゆくは油を絞ったあとの残渣は、メタン発酵させBGに。
また新しいエネルギーとして利用可能になります。
そうして最後に吸着材で放射能を閉じ込め廃棄する。という計画です。
まだまだ始まったばかりですが、
農地再生と新しいエネルギ―創出の希望だと思いました!
しかも、国産の食用油を作るという意義は、
放射能問題だけでなく、私たちの生きる根幹ともいえる食というテーマにおいて
とても重要なことですね~。
油のほとんどを海外から輸入し、
遺伝子組み換えの危険にもさらされながら、、、
ではなく、国産でしかもそれが
福島の未来につながるとしたら、こんなに素敵なことはないなぁ。
ちなみに、これが商品になっている菜種油です。
1本1000円。
チェルノブイリ救援・中部 事務局でも販売しています!

今年の収穫した菜種油も近々できることでしょう!
どうやらラベルが一新されるそうです。
高校生とのコラボだとか。
畑を見せてくれた杉内さんが、
「南相馬から新しい循環型農業、エネルギーが普及していくのが
目標です。そのためには、地元だけでなく全国のみなさんに知ってもらい、
交流しながら作り上げていきたい。」と話してくださって
私のように都会で生きている人間ができることは
ほんのわずかだけど、
商品を購入したり、出かけていったりすることが
応援につながるんだと実感できて、とても嬉しくなりました☆
それと同時に、使い捨てや便利さだけを追求するような
都会の生活様式は、もう改めなくてはいけないと強く思いました。
南相馬にお邪魔した2日間、「いのち」について深く考えました。
3.11以降、何が変わったのか、何を変えなくてはいけないのか、
ずっと悶々としているけれど、
「いのち」に真面目に向き合って暮らしている皆さんを見て、
お話を聞いて、心にストンと落ちてくるものがありました。
でもとても言葉でうまく表現できません。
すごく有意義なツアーになりました!
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