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ウクライナの火災②

ドンチェヴァさんからウクライナの火災について届いた続報です。

(ウクライナの火災①はこちら)

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ウクライナで火災は再び始まり今度はオヴルチ地方です。本当に悲劇的な状況であることをお詫び申し上げます。火事は416日に再発しましたが、この日は最大34 m /秒の強風がありました。そして今度は火の中心が村の近くで、すぐに村全体と近くの畑に広がりました。結果はひどいです。 5つの村が焼失しました。これらの村は汚染ゾーンにありますが、今では多くの新しい家族がそこに住み始めていました(たとえば、ライチマニー)。消防士と当局は、地元住民をこれらの場所から連れ去ることから作業を始めました。ズルバの村では教会が焼失しました。他の村はほとんどが古い空き家でした。火は村から地方の野原と森林に広がり、それからベラルーシとの国境に広がりました。 655人の住民と108台の車、その内125人の消防士と3台の飛行機を含む31台の専用車がこの火の中心にいました。約48トンの水がこの場所に投入されました。彼らはまた、火を止めるために(特別な装置を備えた)列車を投入しました。この地域からの煙は他の町にも到達しました。 ジトーミル市でも昨日は呼吸するのが非常に困難でした、キエフはまだスモッグの中です...

チェルノブイリ原発付近の火災は現在止まっており脅威はありません。しかし、煙はまだ大気中にあります。当局の言うには放射線レベルは正常です。火災現場からの深い煙に包まれていますが。

オヴルチ地域の火災の中心は町から遠く、主に汚染されたゾーン-20-30 kmでした。もちろん、コーラステン、オブルチ、ジトーミル、その他のウクライナの地域からのすべての消防士スタッフは、この酷いハードワークに従事していました。


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そして、こちらは火災を報じる動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=F6YZ_ztLmfk


消火作業での負傷はもとより、煙を吸っての被害、とりわけ放射性物質の吸い込みがあるのではないかと心配しています。

消防士の皆さんの努力で一日も早く消火できますように、またコロナウイルスの影響が私たちの友人に及ばない様に日本から祈っております。


ウクライナの火災①

4月6日、中日新聞の夕刊にチェルノブイリ周辺で林野火災があったと報じられました。
「地域によっては放射線量が平常の16倍に達した」ともあり、心配していました。
2020_0406 中日夕刊
その後、4月15日の中日新聞朝刊にはまだ延焼中であると記事にあります。
2020_0415 中日朝4面
何故か、「放射線量の上昇はない」と前に発表した内容を取り消しました。

カウンターパートの団体「チェルノブイリの人質たち」基金の代表ドンチェヴァさんに
このニュースについて尋ねたところ、以下のようなメールが届きました。
コロナも含めて近況が綴られているので、紹介したいと思います。

以下、ドンチェヴァさんからのメール
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ご連絡ありがとう。皆様がお元気でありますように。
此方はまだ検疫中で、自宅に座っています。週に一度はオフィスに行って最新のニュースをチェックし
緊急の仕事をしています。家で過ごし、パートナーや友達と連絡を取りながら休む時間を過ごしています。
高齢者の友達も含めて大丈夫です。今日、ジトーミル州で162名にコロナの感染がありました。
ほとんどのケースはコーラステン(54)で、次にベルジチェフとジトーミルが3位です(31名。
ナロジチでは感染がなく、オブルチで2件しかないのは興味深いことです。
しかし、私たちの地域には別の悲劇がありました-火災です。
火災は4月4日、村の一部の人々が自分の庭でゴミ(昨年の古い草)を燃やしたときに始まりました。
これはイースターの前に庭をきれいにする為の一種の古い伝統です。 この2か月間は雨が降らず、
この冬は雪も降らなかったため、非常に速く火が広がりました。最初はそれはイヴァンキフの近く
のキエフ地域でした、もう一件はナロジチ地域-バサルのクリシチでした。
最も問題だったのはこの場所が汚染地域だったということです。 10日間、消防士は火事に苦しみました。
彼らは他の地域の消防士と車といくつかのヘリコプターと飛行機を招待しました。
ナロジチ地方での火災はすでに消滅していましたが、1人の愚か者(37歳)が原因で
チェルノブイリゾーンで新たな火災が発生し、それはプリピャチの町(2 km)に広がり、
その後、核廃棄物のある場所に広がったのです。消防には415人の消防士と98台の車(異なるタイプ)が
参加しました。 4月13日月曜日に雨が降り始め、やっと火災は止められました。
放射線のレベルは正常であると当局は述べています。キエフ-毎時0,012ミリ・レントゲン、キエフ地域-毎時0,011ミリレントゲンです。私たちは皆、消防士は英雄だと言っています!この期間中、彼らは学校に住んでいました。ナロジチ地区政府は彼らに食料を提供しました。彼らの仕事はうまくいきました。
自然を救うために、みんながコロナのことを忘れて作業をしました。
これらの火災の結果はあとでわかるでしょう。
今のところこんな状況です。

注意してください、家にいてください。
よろしくお願いいたします。

ドンチェバ
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汚染地域で働く消防士たちは、事故から30年たった今でも、
こういった形で被爆の危険にさらされています。

ドンチェヴァさんからのメールによると、13日にいったん火災は止められたということですが、
また再発したとのちのメールでわかりました。

②に続く

事務局より 開所時間変更のお知らせ

新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、当事務所でもスタッフの感染リスクを減らすために、
開所時間を短縮することにいたしました。
本日、4/10(金)よりしばらくの間、以下のように変更いたしますので、ご了承ください。

開所時間 月・水・金 10時~15時

状況に応じて、変則的な開所となる場合もありますが、その際はHPやブログでお知らせいたします。
よろしくお願いします。(事務局)

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支援先のウクライナでも防疫体制が厳しくなり、カウンターパートの団体も在宅勤務となりました。
事故処理作業者など「花束のような病気」をかかえている方も多く、
通常時でさえ、公的な支援がないような中、ますます厳しくなるのでは、と思うと心配です。

愛知県でも今日の午後に県独自の緊急事態宣言が出される予定です。
自粛がいつまで続くのか、先行きがみえず不安が多い日々ですが、
一人ひとりが感染のリスクを減らす行動をとって、日々の暮らしを続けていきたいですね。

増える「おうち時間」。
これを鬱々と過ごすのではなく、楽しい事に変えていく、家庭や家族と向き合う時間を見つめなおす、いい機会にしたいと、私は思います。

一個人の雑談でした。(スタッフ兼松)


3/1信濃毎日新聞に記事が掲載されました

chunichi_sinano_20200301.jpg

福島県南相馬市で取り組んでいる「南相馬菜の花プロジェクト」。
このプロジェクトをさらに発展して、現在進められているのが、
「油菜の里」構想です。

菜の花プロジェクトは、南相馬で原発事故以来、従来の農業ができなくなった農地を利用して
農地再生、農業復興を目的に進められてきました。

<菜の花栽培>⇒<菜種収穫>⇒<搾油>⇒<商品化「油菜ちゃん」シリーズの展開>

この過程で出る植物残渣を利用してバイオガスにし、排水は放射性物質を除去すると、
液体肥料として活用できます!
こうすることで地域でエネルギーの生産と循環型農業ができ、さらに除染に役立つのです。

<植物残渣>⇒<バイオガス>⇒<発電・給湯などに利用>⇒<排水の除染>⇒<液肥利用>⇒<菜の花栽培>

このエネルギー生産と、循環型農業、農産物の商品化・販売を軸に、
自立的な地域づくりを描いたのが、「油菜の里」構想です。
そのための第一歩として、南相馬でもバイオガス生産の実験的取り組みを小規模で始めています。
わたしたちチェルノブイリ救援・中部もウクライナでの経験をもとに、
放射性物質の吸着実験を行ったり、アドバイザーとしてこのプロジェクトに協力しています。

今回、新聞記事に取り上げてもらったのが、
バイオガスを作る過程で出る排水の放射性物質吸着実験を行っている様子でした。
(ウクライナでもゼロからバイオガス装置を建設したメンバーが行っています。)

「油菜の里」構想…夢は大きいですが、一歩一歩、進んでいます。
ぜひ応援してください!

3.11の手紙~ウクライナからのメッセージ~

11日の夜、カウンターパートであるウクライナのホステージ基金からメッセージが届きました。


『福島第1原発事故9周年にあたっての手紙を送ります。この悲劇を体験した人たちすべてに、そして被災者とともにいる私たちの友人たちに、私たちの励ましとサポートの言葉を伝えて下さい。』


▼ホステージ基金からの手紙▼
20200311ホ基金の手紙原本
以下、日本語訳
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 2020年3月11日、日本の人々、そして彼らとともに全世界は、悲劇の日付、東日本大震災と津波の9周年を思い起こします。それによって何千人もの生命が失われ、今の世代の人たちの記憶に残る巨大な核惨事が引き起こされました。

 何万人もの日本人にとって、3月11日は過去を思い起こすきっかけになる日です。彼らは未だにこの惨事を生き続けています。「フクシマ」の基本的な教訓を、人々は議論の余地がない事実として理解しています。原子力が、再び全国民の存在を危険にさらすようなことを許してはならないと。「日本のサムライ」の一人、福島第1原発事故の事故処理作業に直接参加した人の手紙が、私たちを感動させました。彼は匿名であることを希望しています。「私たちの闘いはまだそのさなかですが、それでも私たちにとって心の重荷を減らしてくれるのは、人々が私たちを支えていてくれることです。ただ、原発で多くの人が、厳しい条件の下で事故と闘っているということを彼らにわかっていただければと思います。私の言えることはそれだけです。泣いても仕方がありません。私たちが地獄にいたのだとしたら、私たちにできることは、天国の方に這っていくことだけです。どうぞ気を弛めないで、原子力エネルギーの持っている隠れた力を忘れないで下さい。私は必ず仕事の再開[?]を実現させてみせます。今後ともサポートをお願いしたいと思います。どうもありがとうございます」

 チェルノブイリと福島の原発における現代の人災は、日ウ両国を結びつける支え合いと友好をもたらしました。共同の仕事に携わってきた長い年月の間、私たちは、ジトーミル州の住民たちへの変わることのない配慮と支援に対して、日本の方々に深く感謝しています。私たちもまた、今後も協力を続け、経験交流のため全力を尽くし、日本国民の方々にこの分野で支援の手を差し伸べさせていただきます。

 深い敬意を込めて
 「チェルノブイリの人質たち」基金理事 イェヴゲーニヤ・ドンチェヴァ

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▼チェルノブイリの消防士たち基金からの手紙▼
20200311消防士たち基金の手紙原本
以下、日本語訳

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同胞である日本国民の方々に


東日本大震災の悲しい祈念日にあたって


尊敬する友人であり同胞の皆さん!
 兄弟である日本国民の皆さん、私たちは今日、2011年3月11日に日本の東北地方で発生し、原発事故をもたらした歴史上最大の地震と津波の一つの犠牲者を悼んで、深く頭(こうべ)を垂れます。

 ウクライナ国民は、おそらく他のどんな国民にもまして、日本で起こった悲劇的な出来事を深く理解し、日本国民の前に何年にもわたって立ちはだかる、地震と津波、またそれらによって引き起こされた原発事故の影響を克服するという課題の困難さを意識しているでしょう。原子力の惨事という地獄のあらゆる領域を巡ってきた私たちは、

皆さんの不幸と苦しみを我が事のように受け止めています。私たちは悲しみ、皆さんに、恐ろしい災厄のもたらした取り返しのつかない損失——死者と病人、そして何世紀にもわたって破壊された環境!——に対して、心からの同情を表させていただきます。そして人類が、このような事故とその危険な影響から結論を引き出し、平和と人命を何物にもまして重んじることを学ぶと確信しています。

 チェルノブイリ原子力発電所の事故の事後処理にあたった消防士たちの名において、チェルノブイリの惨事の影響を克服するという事業に対する長年のご支援に、衷心より感謝申し上げます。皆さんの自己犠牲と、私たちの運命、健康と生活に対し無関心でいられないというお気持ちは、涙が出るほど私たちを感動させました。

 皆さんのお仲間が恐ろしい不幸を克服されますよう心よりお祈り申し上げます。皆さんがご健康とご多幸、愛情に恵まれますように。また、日本国民の方々がご繁栄とご成功に恵まれますように。

 私たちは、神が私たちを生き永らえさせ、人生の困難な時期に真の友人である日本の方々を遣わしてくれたことを幸せに思っています。未来を造り変え、近しい人たちを支援する皆さんの善い行いに、神の祝福がありますように!

 皆さんがすみやかに本来の生活を取り戻されることを信じています。運命は皆さんの貴重な配慮と愛情に満ちた心、自己犠牲に対して報いずにはいないはずですから!


 事故処理作業者である消防士たちに代わって
 慈善基金「チェルノブイリの消防士たち」代表 ボリス・チュマク

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